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鍼灸治療で使うモグサは高温にはなりません

鍼と灸を駆使して体の不調を治してくれる鍼灸治療。海外でも鍼灸学会があるほど、世界的に注目されている治療方法です。鍼灸治療では患者の状態によって鍼と灸を使い分けていますが、灸治療ではヨモギを乾燥させて、葉の裏にある白い毛を集めたモグサを使っています。モグサをツボの上にのせて火をつけて、熱の力によってツボを刺激します。ちなみにモグサは火をつけても60℃ぐらいまでしか温度が上がらず、長い時間、一定の心地よい温度を維持することが可能です。新しいモグサは火力が強く燃えやすいですが、長時間ねかせることによって徐々に油分が揮発していきます。すると一定の燃焼速度でゆっくりと燃え続ける良質のモグサへと変化します。灸のすえ方としては、指で適量のモグサをとり、円錐状などにかためてからツボの上にのせます。また、棒状にかためられたモグサを、適量に切って使うタイプも存在します。また、モグサに火をつけるときは、基本的に線香を用いることが多いです。

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